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旧暦(太陰太陽暦)と新暦(太陽暦)の意味や違いは?ズレが生じる理由はなぜ?

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日本の季節行事や伝統行事は旧暦を基準に定められているものが多いですよね。本日は旧暦と新暦の意味や違い、旧暦を新暦に変換する際に、毎年微妙に日程にズレが生じる理由について調べてみました。

太陽暦と太陰暦イメージ

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旧暦と新暦の意味や違いとは?いつから新暦になった?

旧暦とは

旧暦とは、1872年12月31日まで日本で用いられていた暦のことを言います。日本では、明治5年まで、月の動きを基準にひと月の長さを決める太陰暦(正確には「太陰太陽暦」)が用いられていました。

太陰暦では、新月から満月を経て、次の新月までをひと月とします。その長さは平均29.53日で、0.53という半端な日数はないので、ひと月の長さが29日の月(「小の月」)と30日の月(「大の月」)で成り立っていました。

そうすると、1年のうち、小の月が6か月(29×6=174日)、大の月が6か月(30×6=180日)で、一年が354日となり、太陽の動きを基準にした太陽暦(一年が365日)と、毎年10日ずつのズレが生じます。これをこのまま放置すると、8月なのに季節は真冬ということが起こりかねません。そこで、このズレを解消するために3年に一度、「うるう月」を設け、暦と季節がズレないよう工夫をしたのが「太陰太陽暦」でした。旧暦として日本で用いられていたのは、この太陰太陽暦だったわけですね。

新暦とは

新暦とは、1873年1月1日から日本で用いられるようになったグレゴリオ暦(現在用いている暦)をいいます。グレゴリオ暦は、太陽の動きを基準に一年の長さを決める太陽暦を用いた暦です。太陽暦の利点としては、暦と季節のズレが極めて小さい(4年に一度のうるう年に一年を366日とすればよいだけ)という点が挙げられます。

旧暦を新暦に直すと毎年日程にズレが生じる理由

十五夜を例にとってみると、

十五夜とは旧暦8月15日の夜を指します。これを新暦に直すと、2017年の場合は10月4日、2018年の場合は9月24日、と毎年結構な幅で日程にズレが生じます。

なぜこのようなズレが生じるのか、という理由ですが、先ほど旧暦の説明で申し上げたように、

旧暦(太陰太陽暦)では、の長さ(うるう月のある年は除く)が354日であるのに対し、新暦(太陽暦)では一年の長さが365日と、一年の長さが両者で10日程度異なっているから

なんですね。さらに、旧暦の場合3年ごとに1回、閏月のある年(1年が13か月の年)があります。旧暦を新暦に直すと毎年日程があちこちズレるのは、このような理由だったのですね。

 

 

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