秋になると、鮮やかなオレンジの花を咲かせ、葉の緑とのコントラストが美しい金木犀(キンモクセイ)。金木犀の芳しい香りを嗅ぐと、秋が来たと感じます。本日はそんな金木犀について、名前の由来や花言葉、見頃の時期や有名なスポットについて調べてみました。
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金木犀(キンモクセイ)の名前の由来
金木犀の名前の由来は、金色の花を咲かせることと、金木犀の木の樹皮が犀(サイ)の肌に似ていることから「金木犀」という名前になったそうです。
ちなみに、金木犀の属名はモクセイ属で、Osmanthusと綴りますが、これはギリシャ語のosme(においの意味)とanthos(花の意味)に由来しているそうです。
金木犀といえば、その香りというくらい、万人にとって香りが印象的な花ということですね。
英語では、fragrant oliveというそうです。
金木犀(キンモクセイ)の花言葉
謙虚
香りの素晴らしさに対して、密やかな小さな花を付けることから、この花言葉が生まれました。
気高い人
金木犀は開花時期が3〜5日程度と非常に短い花です。雨が降ると、その香りを惜しまれるように潔く散る様子からこの花言葉が生まれました。
陶酔
香りの素晴らしさとその香を楽しめる時期の短さから生まれた花言葉が陶酔。皆を惹きつけてやまない香りの金木犀らしい花言葉です。
初恋
金木犀の甘く切ない香りから生まれた花言葉です。甘酸っぱい香りはまさに初恋ですね。
真実の愛
金木犀の強い香りは遠く離れた場所にまで変わらずに届くと言われており、離れていても変わらない愛を連想させることから、真実の愛という花言葉が生まれました。
見頃の時期
金木犀の見頃は9月中旬から10月下旬にかけてです。なお、金木犀は寒さに弱いため、北海道や東北北部では自生していません。
全国の有名スポット
国営昭和記念公園(東京都)
国営昭和記念公園では500本もの金木犀が植えられており、公式ホームページでも開花情報が公開されています。
小金井公園(東京都)
江戸東京たてもの園前の金木犀は、高さ10メートル、枝幅8メートルもある大樹。見応えたっぷりです。
三島大社(静岡県)
「三島神社のキンモクセイ」として国の天然記念物にも指定されている金木犀があります。三島神社の御神木であり、満開の時期には2里(8キロメートル)先までその香りが届くと言われています。
麻生原(熊本県)
こちらも昭和9年12月に国の天然記念物に指定された樹高18メートルの巨大な金木犀の木があり、全国的にも有名な金木犀スポットとなっています。