毎年9月になると全国のニュースを賑わせる目黒のさんま祭り。実は2つの目黒のさんま祭りがあるのをご存知でしょうか?どちらも毎年2万人以上の人出で大盛況。今回は、2つのさんま祭りについて、それぞれの開催日程や場所、整理券の配布はあるのか、並ぶなら何時から並べばよいのか、持ち物リストは何か、サンマにまつわるイイ話、等詳しく調べてみました!
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目黒のさんま祭りと呼ばれるお祭りは2つある
目黒のさんま祭りと呼ばれ、毎年数万人という多くの人出で賑わうお祭りは、2つあります。
- 目黒駅前商店街振興組合(通称「め組」)によって主催される「目黒のさんま祭り」(2018年9月9日(日)開催)
- 目黒区民まつり実行委員会事務局によって主催される、「目黒のさんま祭」(目黒区民まつりのイベントの一つとして開催。2018年9月16日(日)開催)
どちらも古典落語「目黒のさんま」にちなんで、開催されているお祭りです。どちらも無料で炭火焼きの香ばしい秋刀魚が振舞われます。
以下では、それぞれのお祭り毎に、開催日程や場所、整理券配布の有無や、確実に秋刀魚を食べるためには何時から並べばよいのか、例年の気温を踏まえた必携持ち物リスト、知っトク豆知識についてもまとめています。
目黒のさんま祭り(目黒駅前商店街振興組合主催)
開催日程・場所
開催日程は、2018年9月9日(日)午前10時~午後2時(終了予定)
開催場所は、2018年は、目黒駅駅前商店街(JR・地下鉄「目黒駅」東口)です。年度によって開催場所が少し変わるようですので、ご注意下さい。あと、似たような地名で、中目黒というのがあるのですが、目黒とは少し距離がありますので注意して下さい!
グーグルマップで「目黒、商店街」と入れると、中目黒の商店街の方を示されてしまったりもするので、グーグルマップで場所を検索するときは、「目黒駅 東口」で検索する方が迷いがないと思います。
何時から並ぶ?待ち時間は?気温・持ち物リスト
さて、毎年2~3万人の人出がある目黒のさんま祭りですが、整理券の配布はありません。そのため、並ぶしかないのですが、確実に秋刀魚にありつくためには、いったい何時から並べばよいのでしょうか?
例年の実績を元にした話になってしまいますが、昨年は7時半の時点で行列の人数が500人超、例年人出が増え続けているこちらのお祭り。去年は10時に提供開始、11時半ですべてのさんまが尽きたという話もあるので、確実に無料の秋刀魚を食したければ7時半までに並ぶことをオススメします。
毎年の秋刀魚の配布数は、7000匹ですので、その7000人に入ることができれば秋刀魚を食すことができるというワケですね。
なので、待ち時間としては、7時半~8時の間で並んだとして、2~3時間程度は覚悟した方がよいと思われます。
過去2年分の9月9日の天気ですが、
最低気温 | 最高気温 | |
2017 | .21.0 | 29.2 |
2016 | 22.6 | 32.5 |
このように、7月,8月の猛暑よりはマシとは言え、まだまだ暑い状況が続きます。
そのため、持ち物リストとしては以下のものの持参が必須です。
・水筒やペットボトル
・帽子
・うちわ
・(熱中症になりやすい人は)塩分補給タブレット等
・本や携帯など時間を潰せるもの
・FMラジオやスマートフォン(当日、寄席をラジオやUstreamで聞けます)
また、できれば途中でトイレ等に行きたくなっても代わりに並んでいてもらえるように、二人以上のグループで向かうと良いでしょう。
目黒のさんま祭りにまつわるイイ話
「め組」の思い
目黒のさんま祭りは平成8年から行われるようになったお祭りです。
目黒駅前商店街振興組合青年部(通称「め組」)の皆様が、目黒駅前にかつての暖かい下町の雰囲気を取り戻したいという思いで始めたのが最初ということです。
岩手県の宮古市から毎年7000匹のさんまが無償提供
「目黒のさんま」の古典落語で有名な目黒。さんまの良さも目黒の良さも両方知ってもらいたいという思いで「め組」の皆さん、その時期一番おいしい秋刀魚の一つ、岩手県宮古産のさんまを毎年無料で配っていました。すると、3年目のある日、宮古市から連絡があり、「なぜ宮古産のさんまを毎年さんま祭りで使っているのですか?」との質問が。「さんまの良さを知ってもらうために、そのとき一番おいしい宮古産を使っている」というめ組の皆さんの回答に、宮古市の方々が感動して下さり、それから毎年宮古市から7000匹もの秋刀魚が無償提供されているのだとか。
さんまから広がる輪
さらに、さんまをきっかけにご縁の輪は広がり、平成10年からすだち日本一で有名な徳島県神山町から、すだちの無償提供。平成13年からは栃木県那須塩原市高林の青年団の皆さんから大根おろしの大根の無償提供を申し出て頂けたとのこと。さんまを焼く際に使われている炭は、和歌山県みなべ町からの提供とのことで、さんまをきっかけにご縁の輪がどんどん広がっているわけですね。頑張ろうという人を応援する善意の輪で成り立っているお祭りなんですね。
ちなみに、さんま祭りの会場では、この4市町村からなる、ふるさと物産展も毎年開催されています。秋刀魚を食べた帰りには、こちらの物産展も覗くと掘り出し物に出会えるはずです。
寄席も見逃せないよ!
さて、「目黒のさんま」といえば、落語!というわけで、2018年9月9日(日)のお祭り当日には、品川区立上大崎特別養護老人ホームにて、寄席も開催されています(第一部午前10時開演)
詳しい演目は、別記事にまとめましたのでそちらをご覧いただければと思います。
そして、こちらの落語ですが、FMラジオとUstreamで視聴できちゃうんですね。なので、並んでいる時間帯によっては、ラジオで落語を聞きながら、秋刀魚の焼けるのを待つというのもオツですね。
目黒のさんま祭(目黒区民祭り実行委員会主催)
目黒区民祭り(目黒SUN祭り)の一イベントとして開かれる目黒さんま祭。一イベントとして侮るなかれ。こちらも毎年3万人もの人出がある、ビッグなさんま祭りです。
開催日程・場所
開催日程は、2018年9月16日(日)10時~15時30分(雨天決行)
開催場所は、田道広場公園(東京都目黒区目黒1-25-8。目黒駅から徒歩10分ほど)
整理券の配布時間一覧。何時から行けばOK?
目黒さんま祭の場合は、受け取り時間帯毎に区切られた整理券とリストバンドの配布があります。そのため、焼きあがるまでずっと並んでいる必要はないのですが、限りあるリストバンドを受け取るためには、やはり早い時間から並ばなければなりません。
管理人が知人から聞いた整理券とリストバンド(色別)の配布時間一覧は下記の通りです(整理券の配布開始時間は目黒区の担当者に確認済み)
リストバンドの色(枚数) | さんま受け取り時間 | 配布開始時間(予定) |
白色(1500名) | 10:10~ | 9:00頃から配布 |
緑色(500名) | 11:00 ~ | 白色が無くなり次第配布 |
赤色(500名) | 11:30~ | 緑色が無くなり次第配布 |
青色(500名) | 12:00~ | 赤色が無くなり次第配布 |
桃色(500名) | 12:30~ | 青色が無くなり次第配布 |
紫色(500名) | 13:00~ | 桃色が無くなり次第配布 |
黄色(500名) | 13:30~ | 紫色が無くなり次第配布 |
橙色(500名) | 14:00~ | 黄色が無くなり次第配布 |
目黒区の担当部署の方に問い合わせたところ、例年12時頃までに会場に来て並んでもらえれば、秋刀魚を食べることは可能という回答でしたが、こればかりはその年年の来場者の数にもよるので確約はできないとのこと。
9時頃からリストバンドの配布が開始するので、万全を期すならば、7時半頃から並び始めるのが良いでしょう。涼しい間に1時間半程並んで、リストバンドと整理券をゲットし、焼きあがるまで他のブースで時間を潰すというのが、最も涼しく快適で確実な方法かと思われます。
この方法だと、最長でもせいぜい1時間半程度並べばよいので、小さな子がいるファミリーにもチャンスありですね。
そこまで早く行けないわ、という方は9時~10時到着を目途に会場に向かい、整理券配布の列にならべば、リストバンドの色が何色になるかは分かりませんが、さんま自体は確実にゲットできそうです。
なお、早朝から並ぶ場合、どこに並べばいいの?という話ですが、これも目黒区の担当の方に確認したところ、前日に祭り会場の設営をするため、当日の朝であればどこに並べばよいかはある程度分かるようになっているハズ(もしくは、自然発生的にできた行列に並んでおいてくれれば、その並び順で配布が行われる)とのことでした(^^♪
気温・持ち物リスト
例年の9月16日の気温は下記の通りです。
最低気温 | 最高気温 | |
2017 | 19.9 | 22.9 |
2016 | 22.0 | 24.4 |
JR目黒駅前で開催される目黒のさんま祭り(9月9日)と比べると、グッと気温が下がって涼しくなり秋を感じる気温ですね。一週間の違いですが、かなり気温に差があるので、早朝並びに来たものの、服装が薄着過ぎて寒い、ということがないように服装に気をつける必要がありそうです。
また、涼しくなったとは言え、油断は禁物。また例年この日程は、小雨等も多いようなので、持ち物として、
・水筒、ペットボトル
・帽子
・本や携帯等時間を潰せるもの
・寒いときの羽織り物
・折りたたみ傘
の準備があると良いでしょう。
気仙沼産のサンマが振舞われます
毎年こちらのお祭りでは、気仙沼産のサンマが5000匹振舞われます。
もちろん、すだちと大根おろしもアリ!こちらは待ち時間が比較的少なく、気温的にも涼しいことが多いので、高齢の方やお子様連れの方に特にオススメですね。皆で秋を焼きたてのさんまを頬張りながら、お祭りを楽しむと良いですね。
同時開催の3イベントも要チェック
おまつり広場
こちらは目黒区民センターが会場です。
目黒のさんまにちなんで、毎年寄席も開催されています。
ふるさと物産展
こちらは、さんま祭と同じ田道公園内で開催。宮城県気仙沼市や大分県臼杵市の名産品や珍味が並びます。
子ども広場
子ども広場は田道小学校で開催されています。親子で楽しめる企画が盛りだくさんです。