冠婚葬祭のマストアイテムといえば、真珠のネックレスですね。若い頃はイミテーションや淡水パールでもよかった真珠ですが、いよいよ年齢的にも立場的にも本真珠でないと違和感を感じるように…。さて、やはり本真珠(あこや真珠)は本物。輝きが違います。一方で、毎日身に着けるわけではないので、お値段も抑えたいのが本音です(^^;。
というわけで、この度実際に冠婚葬祭用の真珠ネックレスを購入した管理人が、「本物が欲しいけれど値段も抑えたい」という私と同じ希望をお持ちの方向けに、自分の足で調べた真珠の相場や、本物を安く手に入れるコツ、私が実際に購入した真珠とお店(回し者ではないですが(^^;)を公開したいと思います。
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真珠のグレードを決める要素
照りと巻きって?
本真珠を求めていろいろ探し始めると必ず耳にするのが「照り」と「巻き」。キズが無かったり、色や形が整っていた方がグレードが高いのは容易に理解できますが、「照り」と「巻き」とは何ぞや?という話です。
「照り」が良いというのは、真珠の輝きがものすごくあるということです。最も上等なAランクになると、写り込んだものが、まるで鏡に映ったようにシャープに見えるんです。
次に「巻き」ですが、こちらは真珠の核を巻く真珠層が厚いことを「巻き」が十分にある、と言います。
どちらも実物の比較画像を見るのが一番ピンと来るかと思うのですが、
「照り」と「巻き」それぞれについて、管理人が個人的に比較画像がとても分かりやすかったのが、こちら
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楽天SHOES in Kobeさんの北村真珠の紹介ページ中ほどの「真珠を見るポイント」のところに、照りと巻きの比較画像が載せられていて分かりやすいです。)
北村真珠さんの真珠もとてもクオリティが高くて素敵でしたが、今回の管理人の予算は5万円までだったので、購入には至らずでしたが(^^;
花珠
さて、以上のような「照り」、「巻き」に加え、キズがなく、形も整った真珠を花珠と言います。花珠養殖技術の向上により、ひと昔前よりは花珠真珠の割合は増えては来ているもののまだまだ貴重です。
もっとも、もともとは真珠業界の業界用語として使われていた用語で、どういう基準を満たせば「花珠」という業界共通の基準のようなものはないとのことでした(MIKIMOTOやTASAKIのホームページでは花珠という記載自体ないです)。なので、あくまで品質を推し量る一つの基準としてとらえておくのが良さそうです。
管理人の個人的な感想としては、通販での購入となると、真珠そのものの輝きや質を画像から推察するには限度があるので(なかなかカメラで上手く捉えきれない)、業界共通の基準ではないにせよ、花珠や花珠落ち(花珠真珠級の品質だが、見えないところに小傷がある等今一歩で花珠認定されなかった真珠)という表記があるのは、それはそれで分かりやすくてよいかなと思います。
7.5-8.0mm冠婚葬祭標準サイズ(42cm)の価格相場
では、実際に、最も長い期間使えるサイズと言われる7.5-8.0mm珠で、冠婚葬祭用標準サイズ(42㎝)の価格相場を見てみると、
MIKIMOTOの場合
まずは、言わずと知れたMIKIMOTOさんから!!
アコヤ真珠約7.50mm以上8.00mm未満 留金/銀製(ロジウム仕上げ)
全長約42cm
それはそれは高貴な品格溢れるお品ではありますが…
お値段496800円
OH…(;´Д`)
ちなみに、こちらの留金がWGK18になると、お値段669600円也…
OH…(゚∀゚)
50万円あったら、子どもの学費になるわ…とか考えてしまうようなド庶民には向いていないのでしょう…。そもそも身に着ける機会も冠婚葬祭と限定的ですし…。この記事の目的は、本物をできるだけ安く!ですので、次行ってみましょう…ぐふぅ…。
百貨店の宝飾品コーナー
地元の高島屋に出掛けたところ、宝飾品コーナーの価格帯としては、5万円くらいからスタートで、上は限りなく…という感じでした。5万円台の商品は、場所代等も乗っているのか、管理人がその時見た標品は、表面のザラ付きや照りのなさが気になるかな~といった印象。
迷っていると奥からどんどん高価な真珠が出てくるので、ササーっと帰宅することに…
御徒町の場合
宝石の卸売りといえば、御徒町(おかちまち)。こちらももちろん行きましたよ。価格の幅としては、5万円~上は限りなくといったところ(まあ、宝飾品の上限額は限りないですよね)。これは管理人の失敗だったんですが、お店をよく調べずに突撃してしまったために、1~2店舗見たら疲れてしまい(5万円に近いものは見やすいところになかったり…)自分の予算に見合ったお店に辿り着けなかったこと。
対面販売だと、どうしてもその場の流れで、より高い商品を勧められてしまったりするので難しいなぁと(特に管理人の場合、今回の予算は出せて5万円まででした)。
10万円くらいまで出してもいいな~という方で、実物を見て買いたいという方にはとってもオススメだと思います。
本真珠のネックレスをお得に購入するコツ
このような感じで、老舗や百貨店の高価格帯の真珠はとっても素敵ではありますが、冠婚葬祭で恥ずかしくない真珠をできるだけリーズナブルに、という今回の目的にはそぐわないお値段でございました。やっぱりまだ真珠はなしでいいかな…と諦めそうになったそのとき、三重県在住真珠業界に少し関わりのある業界に勤めている友人がちょうど東京に遊びに来ました!予算等も含め、赤裸々に現状を伝えたところ、友人が教えてくれたアドバイスは以下のようなものでした。
実店舗の維持費やその他経費が比較的安価なお店に行くこと
私たちが目にしている真珠のネックレスの価格は、当然真珠そのものの価格だけではありません。店舗の賃料や維持費、高級ブランドになればなるほど広告宣伝費や人件費も嵩みます。また真珠の仕入れルートによって、中間に挟まる業者さんの数が増えれば増えるほど、ネックレスの価格は当然上がります。
そういったものが積みあがって積みあがって、ネックレスのお値段に跳ね返ってきているわけですので、高品質の真珠を取扱いながら、店舗の維持費や広告宣伝費といったその他経費ができるだけかかっていないところ(生産地に近い三重県の真珠業者さん直営のお店か、御徒町の店舗賃料がかかってなさそうなところ(自社ビル系というのでしょうか)を選ぶというのが、できるだけ安く購入するための第一条件とのこと。
たしかに、言われてみればなるほど!
装着した際、見えない部分について妥協すること
また、友人曰く、すべてにおいて完璧なクオリティのものが高いのは当然(まぁ、そうですよね…)。ゆえに、照り、巻きのクオリティは究極まで追求しつつ、「ほんのすこーしだけ小傷があるけれど、装着してしまえば見えない」等、見えない部分について妥協することが、安い値段で本物を手に入れるコツと教えてもらいました。
良心的な価格でありながら、センスの良いお店を選ぶ
本真珠は天然ものゆえ、一つ一つ微妙に色も異なり、配置それ自体に熟練のセンスを必要とします。一個一個の玉は綺麗でも、配置いかんでトンチンカンな印象になってしまうことも…。
そこで、センスの良いお店を選ぶことも大切とのこと。センスの良しあしは、店舗があるなら実物を確認する方法でもマルですが、オンラインショップがあるならそこのレビューをチェックする方法でもある程度センスの良しあしを推し量ることができるとのことでした。
注意点
自分に合う色を把握しておくこと
本真珠の色みは、こちらにあるようにかなり幅があります。正直、MIKIMOTOさん等の高級真珠を購入しても、その真珠の色みが自分に合っていなければちぐはぐな印象になってしまいがち。真珠の購入で失敗しないためには、予め自分にはどのような色みの真珠が合うのか、パーソナルカラーを調べる等して自分に合う色を把握しておきましょう。
サイズは7.5~8.0mmがオススメ
あこや真珠のネックレスは7.0mm~7.5mmが標準のサイズと言われていましたが、日本人女性の平均身長の伸びに伴い、最近では比較的若い方でも7.5mm~8.0mmを身に着けるのが標準になりつつあります。
この7.5mm~8mmというサイズは唯一年齢を選ばないサイズと言われ、年齢問わず使えるため、とりあえず冠婚葬祭用に一本という方は7.5~8mmサイズの購入がお勧めです。
私が実際に購入した真珠とお店
さて、以上のような友人のアドバイスも踏まえ、私が実際に購入したのは、楽天市場に出展してらっしゃる、三重県の美貴真珠さんというお店のこちらの商品。
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御徒町まで出かけることも出来なくはなかったですが、子どもがまだ小さく再び御徒町まで出ていくのは負担が大きかったこと、美貴真珠さんの購入レビューで、御徒町を見て回ったが、価格的に折り合わず手が出なかった方が購入されて高評価をつけていたこと、から美貴真珠さんに決めました。
実際に届いてみての感想ですが…
超・超・大満足!!!
どの程度小傷があるのか、全然照りも光沢もなかったらどうしよう…等不安は尽きませんでしたが、実際に届いてみてみると、
たしかによーく目を凝らしてみると(ちなみに管理人の視力は2.0です)小傷がある珠もあるのですが、そういった珠はネックレス後ろの留め具に近い位置にセッティングされていて、着用すれば隠れる程度のものでした。
そのうえ、
照りと巻きがしっかりしているので、そもそもキズをアップで撮影しようと思っても、光で小傷が飛んで上手くカメラに映らない…そんなレベルの小傷です。
着用画像も一応UP
イミテーションや人工真珠とは一線を画す、天然の輝き。これなら30-40代の冠婚葬祭としても恥ずかしくないレベルです。
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まとめ
以上、通販で購入した本真珠ネックレスが、予想以上に素晴らしく良かったというお話でした。今回私が購入した美貴真珠さんはもちろん、その他の通販店舗さんも、お店選びを間違わなければ、ネックレス・イヤリング(ピアス)セットで4万円程度の価格で、30代後半以上の世代が冠婚葬祭で付けても恥ずかしくないレベルのしっかりとした逸品が買えるというのがネット通販の相場観かと思います。あまり値段は出せないけれど、外で付けて恥ずかしくない本物が欲しいという方は是非一度ご検討してみて下さい!
最後までお読み下さり、ありがとうございます。